勝浦温泉(読み)かつうらおんせん

精選版 日本国語大辞典 「勝浦温泉」の意味・読み・例文・類語

かつうら‐おんせん ‥ヲンセン【勝浦温泉】

和歌山県南東部、那智勝浦町にある温泉泉質硫黄泉など。

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デジタル大辞泉 「勝浦温泉」の意味・読み・例文・類語

かつうら‐おんせん〔‐ヲンセン〕【勝浦温泉】

千葉県勝浦市にある温泉。一軒宿が営業している。泉質は塩化物泉
和歌山県南東部、那智勝浦町にある温泉。泉質は塩化物泉。南紀勝浦温泉。

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日本歴史地名大系 「勝浦温泉」の解説

勝浦温泉
かつうらおんせん

[現在地名]那智勝浦町勝浦

勝浦湾の湾奥にある。西牟婁郡白浜しらはま町の白浜温泉と並ぶ紀南の代表的な温泉郷。南に細長く岬が延びて波静かな勝浦湾を形成し、岬を挟んで南東の熊野灘には「紀の松島」とよばれる大小島々が点在する。島や岬は熊野灘の荒波に洗われ、断崖洞穴が多く、湾内と外と対照的な景観を示す。

「熊野見聞記」には「赤島の湯と申して在より巽に当り、海端に長二間幅一間の湯坪あり、小瘡によし」、また「磯ノ湯 大勝浦の巽四丁隔て二間に一間の湯坪あり、高二十間程の小坂あり、岩上にて通り悪し瘡気によし」と二温泉を記す。「続風土記」は「此地、湯ノ川といふ小渓あり、其渓流に温泉あり、冷水なり、沸かして用ふ、磯湯赤島湯小わせの湯針湯等の名あり、磯湯赤島ノ湯は小瘡に宜しといふ、小わせの湯には湯室一戸あり」と記している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「勝浦温泉」の意味・わかりやすい解説

勝浦温泉
かつうらおんせん

和歌山県南東部、東牟婁(ひがしむろ)郡那智(なち)勝浦町の温泉。熊野灘(なだ)に面する勝浦港周辺各所に湧出(ゆうしゅつ)する。藩政期には冷泉漁民が利用するだけであったが、明治時代に熊野参詣(さんけい)の上陸地となり、大正時代から採掘が進み、急速に南紀観光の中心地になった。吉野熊野国立公園に含まれ、岬や港内の島のホテルへは送迎船が通い、紀ノ松島を回る遊覧船もある。泉質は単純温泉、塩化物泉、硫黄泉。JR紀勢本線が通じる。

[小池洋一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「勝浦温泉」の意味・わかりやすい解説

勝浦温泉
かつうらおんせん

和歌山県南東部,那智勝浦町にある温泉。熊野灘にのぞむ勝浦湾岸に位置。硫黄泉で,泉温は 27~60℃。リウマチ皮膚病にきく。紀勢線開通後,旅館も高級化し,一大観光温泉地へと発展。那智滝,熊野那智大社,那智観音などに近く,南紀観光の宿泊拠点となっている。勝浦湾内の紀ノ松島にも温泉の湧く島があり,旅館が立地。近くに勝浦国民休暇村がある。吉野熊野国立公園に属する。

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