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出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
富山県高岡市伏木古国府(ふしきここくふ)にある浄土真宗本願寺派の別格寺。雲龍山(うんりゅうざん)と号する。寺伝では、親鸞(しんらん)配流のとき、弟子の善空房信念(ぜんくうぼうしんねん)(順徳(じゅんとく)天皇の第3皇子)が開基したという。1471年(文明3)本願寺第8世蓮如(れんにょ)によって再興され、続いて第3子蓮乗(れんじょう)、第7子蓮誓(れんぜい)が住し、本寺同格の印章を下付され、また本山六院家の一に加えられた。戦乱のため堂宇は両三度にわたって灰燼(かいじん)に帰したが、1584年(天正12)守山城主神保安芸(じんぼあき)より現在地を寄付、再建されて今日に至った。本尊は阿弥陀如来(あみだにょらい)。寺宝に洛外図屏風(らくがいずびょうぶ)、日月図屏風などがある。
[森 章司]
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