地獄谷温泉(読み)ジゴクダニオンセン

デジタル大辞泉 「地獄谷温泉」の意味・読み・例文・類語

じごくだに‐おんせん〔ヂゴクだにヲンセン〕【地獄谷温泉】

長野県北東部、下高井郡山ノ内町にある温泉泉質硫酸塩泉硫黄泉など。噴泉は天然記念物野猿が入浴することでも知られる。
富山県南東部、中新川郡立山町にある温泉。泉質は硫黄泉酸性泉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「地獄谷温泉」の意味・読み・例文・類語

じごくだに‐おんせんヂゴクだにヲンセン【地獄谷温泉】

  1. [ 一 ] 長野県北東部、山ノ内町にある山ノ内温泉郷の一つ。横湯川に沿う。泉質は含食塩石膏性苦味泉。リウマチ神経痛などにきく。噴泉は天然記念物、野猿が入浴することで有名。
  2. [ 二 ] 富山県南東部、立山町にある温泉。立山の地獄谷にある。泉質は酸性泉。リウマチ、神経痛などにきく。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地獄谷温泉」の意味・わかりやすい解説

地獄谷温泉
じごくだにおんせん

長野県北東部,志賀高原北西斜面,志賀高原に源を発する横湯川の谷間にある閑静な温泉。山ノ内町に属する。泉質は石膏性苦味泉で,泉温 50~90℃。リウマチ,神経痛,皮膚病に効能があるといわれる。新湯田中,安代(あんだい),渋,上林(かんばやし),穂波角間,熊ノ湯,発哺(ほっぽ)とともに山ノ内温泉郷を構成。十数mの高さに水蒸気を噴き上げる渋の地獄谷噴泉は国の天然記念物に指定されている。長野電鉄長野線湯田中駅から志賀高原への入口にあたる。上信越高原国立公園に属する。

地獄谷温泉
じごくだにおんせん

富山県南東部,立山の西にある温泉。立山町に属し,黒部ダム黒部湖)の北西に位置する。古立山火山の爆裂口にあり,付近には変化に富んだ噴気孔硫気孔がある。泉温 86℃,泉質は硫黄泉。立山,剱岳の登山基地で,中部山岳国立公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「地獄谷温泉」の意味・わかりやすい解説

地獄谷温泉(長野県)
じごくだにおんせん

長野県北東部、下高井郡山ノ内町にある温泉。横湯川に沿う一軒宿で、開湯年次は明らかでないが、1557年(弘治3)に発見したともいわれる。国の天然記念物の地獄谷噴泉は河床岩盤から10メートルの高さまで熱湯を噴き上げ、温泉で蒸したちまき餅(もち)が名物になっている。野猿の餌(え)づけに成功し、サル野天風呂(ぶろ)に入浴する風景もみられる。泉質は塩化物泉、硫黄(いおう)泉。長野電鉄湯田中駅からバス15分、徒歩30分。

[小林寛義]


地獄谷温泉(富山県)
じごくだにおんせん

富山県南東部、中新川(なかにいかわ)郡立山町(たてやままち)にある温泉。北アルプスの立山直下の室堂平(むろどうだいら)西側の標高2300メートル内外の平坦(へいたん)の地にある。古立山火山の余勢活動でできた爆裂火口の地獄谷には、高温な水蒸気とともに亜硫酸ガス、硫化水素が噴出し、大小の凹地へ水が入り多くの強酸性泉となっている。付近の山小屋が引き湯している。

[深井三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android