出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
長野県北東部、下高井郡山ノ内町にある温泉。横湯川に沿う一軒宿で、開湯年次は明らかでないが、1557年(弘治3)に発見したともいわれる。国の天然記念物の地獄谷噴泉は河床岩盤から10メートルの高さまで熱湯を噴き上げ、温泉で蒸したちまき餅(もち)が名物になっている。野猿の餌(え)づけに成功し、サルが野天風呂(ぶろ)に入浴する風景もみられる。泉質は塩化物泉、硫黄(いおう)泉。長野電鉄湯田中駅からバス15分、徒歩30分。
[小林寛義]
富山県南東部、中新川(なかにいかわ)郡立山町(たてやままち)にある温泉。北アルプスの立山直下の室堂平(むろどうだいら)西側の標高2300メートル内外の平坦(へいたん)の地にある。古立山火山の余勢活動でできた爆裂火口の地獄谷には、高温な水蒸気とともに亜硫酸ガス、硫化水素が噴出し、大小の凹地へ水が入り多くの強酸性泉となっている。付近の山小屋が引き湯している。
[深井三郎]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...