(読み)マイ

デジタル大辞泉 「埋」の意味・読み・例文・類語

まい【埋】[漢字項目]

常用漢字] [音]マイ(呉) [訓]うめる うまる うもれる いける うずめる
地中に入れ込む。うずめる。「埋骨埋設埋葬埋蔵
見えなくなる。うもれる。「埋伏埋没
[名のり]うめ
難読け火うずみ火

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「埋」の意味・読み・例文・類語

うずみうづみ【埋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「うずむ(埋)」の連用形名詞化 )
  2. うずみび(埋火)
    1. [初出の実例]「埋(ウヅ)みに残る蛍火を」(出典歌舞伎・牡丹平家譚(重盛諫言)(1876)大詰)
  3. 頭に載せるもの。被衣(かずき)
    1. [初出の実例]「よし朝ははだか常盤はうづみ着る」(出典:雑俳・柳多留‐八(1773))

うもれ【埋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「うもれる(埋)」の連用形の名詞化。「むもれ」とも表記 ) 家にとじこもって世間に出ないこと。引っ込んでいること。
    1. [初出の実例]「こはなどかくさしかためたる。あなむもれや。こよひの月を見ぬ里もありけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)横笛)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「埋」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(異体字)
18画

[字音] マイ・バイ
[字訓] うずめる

[説文解字]

[字形] 形声
正字はに作り、貍(まい)声。字はまた貍・埋に作り、いま埋の字を用いる。〔説文一下に「(うづ)むるなり。貍聲」とする。〔周礼春官、大宗伯〕に「貍沈を以て山林川澤を祭る」とあり、犠牲を埋めることを貍、水に投ずることを沈という。古くは盟書なども地に埋め、牲血をそそぐことが行われた。

[訓義]
1. うずめる、犠牲をうずめる。
2. 土中におさめる、かくす、ふさぐ。
3. うずもれる、おちぶれる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕埋 宇豆牟(うづむ) 〔名義抄〕埋 ウヅム・カクス・チリ・アチ(ナ)ホル 〔字鏡集〕 ウヅム・フサグ

[熟語]
・埋・埋掩・埋怨・埋埋玉・埋蠱・埋光・埋香・埋骨埋魂・埋書・埋照・埋祟・埋葬・埋蔵・埋頭・埋匿・埋殯・埋伏・埋覆・埋埋暮・埋没・埋名・埋銘埋滅・埋幽・埋憂・埋斂
[下接語]
暗埋・営埋・埋・掩埋・深埋・塵埋・埋・幽埋・斂埋


18画

(異体字)埋
10画

[字音] バイ・マイ・リ
[字訓] うずめる・うめる・ふさぐ

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は貍(り)。貍は埋と通じ、埋葬の意がある。〔説文〕一下に「(うづ)むるなり」、(えい)字条十三下に「幽(ひそ)かに(うづ)むるなり」とあって、墳塋に犠牲を埋めることをいう。〔爾雅、釈天、祭名〕に「地を祭るをと曰ふ」とあり、また〔周礼、春官、大宗伯〕に「貍沈を以て山林・川澤を祭る」とみえ、地霊を祀る祭儀をいう。字はまた埋・貍に作る。

[訓義]
1. うずめる、うめる、かくす、おさめる。
2. ほうむる、まつる、うずめてまつる、山川をまつる。
3. ふさぐ、あなをふさぐ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ウヅム・フサグ/埋 ウヅム・カクス・チリ・アナホル

[熟語]

[下接語]
・沈・幽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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