大川山(読み)だいせんざん

日本歴史地名大系 「大川山」の解説

大川山
だいせんざん

琴南町と徳島県三好みよし三野みの町にまたがる県内第二の高峰で、標高は一〇四二・九メートル。頂上大川神社がある。仙人の住む山の意味で大仙山(全讃史)、頂上の神社の祭神である大山祇命にちなんで大山山とも書かれていたが、生駒氏の勧農政策で、祭神に雨を祈る念仏踊が盛んに興行されるようになってから、雨にちなんで大川山と書かれるようになったという。北麓は土器どき川・金倉かなくら川の流域で、北西部の一部のみが塩入しおいり川の流域、南麓は河内谷かわちだに川の流域になっている。山頂付近は大川神社の社叢で、二〇メートル以上のイヌシデが主体となって落葉樹林を形成しており、県下で最も貴重な植物の群落であるといわれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大川山」の意味・わかりやすい解説

大川山
だいせんざん

香川県徳島県の両県の境をなす讃岐山脈中第2の高峰。「だいせんさん」「おおかわやま」とも呼ばれる。まんのう町 (香川県) と三好市 (徳島県) にまたがる。標高 1043m。早壮年期末期の山で,山頂には浸食面が残る。地質和泉層群の砂岩,泥岩互層。アカマツ自然林,アカマツ混合林が多く,鳥類の宝庫。山頂に大川神社がある。大平展望台,大川山キャンプ場があり付近は紅葉名所大滝大川県立自然公園に属する。

大川山
だいせんさん

大川山」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大川山」の意味・わかりやすい解説

大川山
だいせんざん

香川県仲多度(なかたど)郡まんのう町と徳島県三好(みよし)市の境にある讃岐(さぬき)山脈中第二の高峰。標高1043メートル。和泉(いずみ)砂岩層の砂岩と頁(けつ)岩からなり、際だってとがった山頂部は讃岐平野の広い範囲で見ることができる。信仰の山で、頂上の大川神社では雨乞(あまご)い神事が行われ、大川念仏踊として保存されている。現在はまんのう町中通(なかと)の野口から山頂近くまで自動車道がある。徳島県側では山頂近くまで居住がなされる。

[稲田道彦]

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事典・日本の観光資源 「大川山」の解説

大川山

(香川県仲多度郡まんのう町)
香川のみどり100選指定の観光名所。

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