日本大百科全書(ニッポニカ) 「山手(岡山県の旧村名)」の意味・わかりやすい解説
山手(岡山県の旧村名)
やまて
岡山県南部、都窪郡(つくぼぐん)にあった旧村名(山手村(そん))。現在は総社市(そうじゃし)の南東部を占める地域。旧山手村は、2005年(平成17)清音(きよね)村とともに総社市と合併した。倉敷(くらしき)市の北に接し、国道429号が通じる。かつて山方(やまかた)とよばれた地方で、岡山平野の中の丘陵福山(302メートル)の北麓(ろく)にあたる。旧山陽道が通じ、福山山頂には南北朝時代の福山城跡(国の史跡)がある。古墳も多く、吉備路風土記(きびじふどき)の丘県立自然公園の一部を占め、吉備考古館や観光拠点施設の吉備路もてなしの館がある。水田地域であるが園芸農業も盛んで、セロリ、モモ、キュウリ、メロン、ブドウなどを産出する。
[由比浜省吾]
『『山手村史』全2巻(2003、2004・山手村)』
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