庄原(市)(読み)しょうばら

日本大百科全書(ニッポニカ)「庄原(市)」の解説

庄原(市)
しょうばら

広島県の北東部にある市。三次(みよし)市とともに備北の中心である。1954年(昭和29)比婆(ひば)郡庄原町と高(たか)、本田(ほんだ)、敷信(しのう)、山内東(やまのうちひがし)、山内西、山内北の6村が合併して市制施行。2005年(平成17)総領(そうりょう)、西城(さいじょう)、東城(とうじょう)、口和(くちわ)、高野(たかの)、比和(ひわ)の6町を合併。中国脊梁(せきりょう)山地にあり、西流する西城川に沿ってJR芸備(げいび)線と国道183号が走り、国道432号がこれに交差する。また国道314号、JR木次(きすき)線が通る。中国自動車道が通じ、庄原インターチェンジがあり、松江自動車道の口和、高野の2インターチェンジがある。中心市街は西城川の河岸段丘上にあり、江戸時代中期には広島藩の支藩三次藩の役所が置かれ、また市場町でもあった。中央部の勝光山(しょうこうざん)はろう石の産地。三次市に近い七塚原(ななつかはら)には県立畜産技術センターがありサクラの名所としても名高い。上野(うえの)公園や国兼(くにかね)池も桜が多い。市の人口は高度成長期以降、流出が続き、過疎地域指定市となっている。農林業が基幹産業であるが、中国自動車道の開通以来、工業団地も造成され、広島市や阪神方面から電機、機械、バイオテクノロジーなどの工場が進出している。県立広島大学、歴史民俗資料館や倉田百三(ひゃくぞう)文学館などが集まった庄原田園文化センターがあり、また国営備北丘陵公園も開園し、過疎を脱却するためさまざまな試みが行われている。山内逆断層帯は国指定天然記念物。県指定史跡に瓢山(ひさごやま)古墳、奈良時代の亀井尻窯(かめいじりよう)跡、鎌倉時代の甲山(こうやま)城跡などがある。円通寺本堂、日吉(ひよし)神社の赤糸威鎧兜(あかいとおどしよろいかぶと)は国の重要文化財に指定されている。面積1246.49平方キロメートル、人口3万7000(2015)。

[北川建次]

『『庄原市史』(1980・庄原市)』『『庄原市の歴史』全2巻(2004、2005・庄原市)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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