デジタル大辞泉 「延いて」の意味・読み・例文・類語 ひい‐て【▽延いて】 [副]《動詞「ひ(引)く」の連用形に接続助詞「て」の付いた「ひきて」の音変化》前文を受けて接続詞的に用いて、事柄の範囲がさらに広がることを表す。ある事だけにとどまらず、さらに進んで。それが原因となって、その結果。「旧制を捨てて此制を採用し、―今日の世界に到ったものである」〈啄木・葬列〉[類語]それから・そして・そうして・次いで・して・次に・ついては・ひいては・それ故・だから・従って・よって・故に・すなわち・ですから・その上・それに・糅かてて加えて・あまつさえ・更に・かつまた・なおかつ・おまけに・加うるに・のみならず・しかのみならず・そればかりか・この上・それどころか 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「延いて」の意味・読み・例文・類語 ひい‐て【延て】 〘 副詞 〙 ( 動詞「ひく(引)」に接続助詞「て」のついた「引きて」の変化してできた語。前文を受けて接続詞的に用いて、事柄の範囲がさらに広がることを表わす )① それから引き続いて。その後、そのまま。〔文明本節用集(室町中)〕② それが原因となって、その結果。[初出の実例]「相場を試(や)って良民の財貨を掠め、延(ひ)いて経済社会全躰を攪乱するを」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉鉄道国有) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例