延いて(読み)ヒイテ

デジタル大辞泉 「延いて」の意味・読み・例文・類語

ひい‐て【延いて】

[副]《動詞「ひ(引)く」の連用形接続助詞「て」の付いた「ひきて」の音変化》前文を受けて接続詞的に用いて、事柄範囲がさらに広がることを表す。ある事だけにとどまらず、さらに進んで。それが原因となって、その結果
旧制を捨てて此制を採用し、―今日の世界に到ったものである」〈啄木葬列
[類語]それからそしてそうして次いでして次についてはひいてはそれ故だから従ってよって故にすなわちですからその上それにてて加えてあまつさえ更にかつまたなおかつおまけに加うるにのみならずしかのみならずそればかりかこの上それどころか

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精選版 日本国語大辞典 「延いて」の意味・読み・例文・類語

ひい‐て【延て】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「ひく(引)」に接続助詞「て」のついた「引きて」の変化してできた語。前文を受けて接続詞的に用いて、事柄の範囲がさらに広がることを表わす )
  2. それから引き続いて。その後、そのまま。〔文明本節用集(室町中)〕
  3. それが原因となって、その結果。
    1. [初出の実例]「相場を試(や)って良民財貨を掠め、延(ひ)いて経済社会全躰を攪乱するを」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵鉄道国有)

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