のみならず

精選版 日本国語大辞典 「のみならず」の意味・読み・例文・類語

のみ‐ならず

(副助詞「のみ」に断定の打消「ならず」が付いたもの) ばかりでなく。だけでなく。
体言または活用語連体形を受ける。
※枕(10C終)二五「すさまじきのみならず、いとにくくわりなし」
② (①から転じて) 文頭において接続詞的に用いる。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二四「お定の言ふことなど耳には入らなかった。而已(ノミ)ならず、〈略〉彼の悲い姿は、家に帰ってからも仍面影に立添ってゐた」

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デジタル大辞泉 「のみならず」の意味・読み・例文・類語

のみ‐なら‐ず

[連語]《副助詞「のみ」+断定の助動詞「なり」の未然形+打消しの助動詞「ず」》
…ばかりでなく。…だけでなく。「筆者のみならず世人も認めるところ」
(いったん文を切ったあと、接続詞的に用いて)そればかりでなく。その上に。「彼は私にとって無二親友だ。のみならず恩人でもある」
[類語]さては更に然もまたその上おまけにあまつさ加うるにてて加えてそれにこの上かつまたなおかつしかのみならずそればかりかそれどころか同時にひいてそれからそしてそうして次いでして次についてはひいてはそれ故だから従ってよって故にすなわちですからましてなおさらいわんや余計一層もっとますますいよいよよりも少しもう少しずっとなお一段いやが上に数段段違い層一層しのぐもそっと今少しぐんとぐっとうんとだいぶ余程遥かひとしおうたた尚尚なおなおなお以て更なるひときわいや増す且つさなきだに

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