其の上(読み)ソノウエ

デジタル大辞泉 「其の上」の意味・読み・例文・類語

その‐うえ〔‐うへ〕【×其の上】

[接]前の事柄を受けて、それにさらにある事が付け加わることを表すときに用いる。それに加えて。さらに。「守備はいいし、其の上足も速い」
[類語]それに且つしかもてて加えてあまつさえ更にかつまたなおかつおまけに加うるにのみならずしかのみならずそればかりか同時にこの上またそれどころかひいてそれからそしてそうして次いでして次についてはひいてはそれ故だから従ってよって故にすなわちですからましてなおさらいわんや余計一層もっとますますいよいよよりも少しもう少しずっとなお一段いやが上に数段段違い層一層しのぐもそっと今少しぐんとぐっとうんとだいぶ余程遥かひとしおうたた尚尚なおなおなお以て更なるひときわいや増すさてはさなきだに

その‐かみ【×其の上】

(副詞的にも用いる)
過ぎたその時。当時。
「―倫敦ロンドン留学中」〈漱石・満韓ところどころ〉
事の行われた、その時。
「今一人は手をとらへて死にけり。―親いみじく騒ぎて」〈大和・一四七〉
[類語]一昔過去以前かつ在りし日往年往時往日旧時昔日せきじつ昔時せきじ昔年せきねん往昔おうせき往古古昔こせきいにしえ古く当時前前かねてかねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ前以て年来旧来在来その昔太古千古大昔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android