加之(読み)シカノミナラズ

デジタル大辞泉 「加之」の意味・読み・例文・類語

しか‐のみ‐ならず【加之】

[接]副詞「しか」+副助詞「のみ」+断定の助動詞「なり」の未然形+打消しの助動詞「ず」から》そればかりでなく。それに加えて。「特別な計らいを受け、加之金品までいただけるとはありがたい」
[類語]さては然もその上この上かつかつまたまたなおかつおまけに加うるにのみならずそればかりかそれどころかてて加えて同時に更にあまつさえそれにひいてそれからそしてそうして次いでして次についてはひいてはそれ故だから従ってよって故にすなわちですからましてなおさらいわんや余計一層もっとますますいよいよよりも少しもう少しずっとなお一段いやが上に数段段違い層一層しのぐもそっと今少しぐんとぐっとうんとだいぶ余程遥かひとしおうたた尚尚なおなおなお以て更なるひときわいや増すさなきだに

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精選版 日本国語大辞典 「加之」の意味・読み・例文・類語

しか‐のみ‐なら‐ず【加之・加以】

  1. 〘 接続詞 〙 ( 副詞「しか」に助詞「のみ」、助動詞「なり」「ず」が付いてできた語。古くは主として漢文訓読系の文章の中に用いられる ) 先行の事柄後続の事柄が添加されることを示す。そればかりでなく。その上に。かてて加えて。
    1. [初出の実例]「性(ひととなり)、恬蕑にして栄進を務むることも無し。加(シカノミナラス)隋の政(まつりこと)衰微なるに属して遂に心を憤典に潜(かく)せり」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)一)

加之の補助注記

「続日本紀‐天平神護元年三月五日・宣命」には「ならず」が「にあらず」となっている例が見られる。「志愚かに心善からずして、天下を治むるに足らず。然乃味仁不在(しかノミニあらず)逆悪(きたな)き仲末呂と同心(こころをかは)して」

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普及版 字通 「加之」の読み・字形・画数・意味

【加之】かし

のみならず。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「加之」の解説

加之 (カシ)

植物。ブナ科ナラ属の常緑高木の一部総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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