デジタル大辞泉 「徒人」の意味・読み・例文・類語
ただ‐びと【▽徒人/▽直人/×只人】
1 普通の人。常人。凡人。
「げに―にはあらざりけりとおぼして」〈竹取〉
2 天皇や皇族に対して、臣下の人。
「二条の后のまだ帝にも仕うまつり給はで、―にておはしましける時」〈伊勢・三〉
3 官位の低い人。貴族に対して、身分の低い人。
「―の、
4 世俗の人。俗人。僧に対していう。
「聖人…初め、―にましましける時には」〈今昔・四・二四〉
「源氏物語」「栄花物語」などの「たた人」の用例は「日葡辞書」などにより「ただびと」の項に入れた。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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