放・抛・投(読み)ほうる

精選版 日本国語大辞典 「放・抛・投」の意味・読み・例文・類語

ほう・る はふる【放・抛・投】

〘他ラ五(四)〙 (「はふる(放)」の変化したもの)
遠くへ投げる。投げる。また、むぞうさに投げる。〔文明本節用集(室町中)〕
魔風恋風(1903)〈小杉天外〉前「殿井は骨牌其処に投(ハフ)って」
② 投げ捨てる。捨ててそのままにする。放棄する。〔日葡辞書(1603‐04)〕
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一「水彩画をかいて物にならんと思って、そこらに抛って置いたのを」
中途でやめて、そのままにする。そのままかまわずにおく。放置する。
闘牛(1949)〈井上靖〉「仕事は思ひ切って抛(ハフ)っておきなさい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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