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曼殊院 まんしゅいん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

曼殊院
まんしゅいん

京都市左京区一乗寺竹ノ内町にある最澄の創建になる天台宗の寺院。初め延暦年間 (782~806) に比叡山に建てられたが,天慶年間 (938~957) に西塔北谷に移され東尾坊と号し,北野神社の別当寺に補せられた。のち曼殊院に改められ,北山,さらに御所の付近に移転された。文明年間 (1469~87) 慈運法親王の入住があってから宮門跡に列せられ,明暦2 (1656) 年現在の地に移り,竹内門跡俗称されるようになった。『源氏物語』『古今和歌集』 (→曼殊院本古今集。国宝) の古写本などを蔵している。

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百科事典マイペディアの解説

曼殊院【まんしゅいん】

京都市左京区一乗寺にある天台宗の門跡寺院。本尊阿弥陀如来最澄が比叡山に創建し是算が西塔に移建した東尾坊が起源と伝え,1656年良尚法親王のとき現地に移り,竹内門跡と呼ばれた。大小の書院と庭園で有名。〈黄不動〉等の絵画,源氏物語や古今集の古写本等寺宝が多い。
→関連項目一乗寺菅原荘毛益

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デジタル大辞泉プラスの解説

曼殊院

京都府京都市左京区にある天台宗門跡寺院。延暦年間に最澄が比叡山に建立した一宇が起源と伝わる。「竹内(たけのうち)門跡」ともいう。本尊は阿弥陀如来。庭園は国の名勝に指定。

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世界大百科事典 第2版の解説

まんしゅいん【曼殊院】

京都市左京区にある天台宗の門跡寺院。〈竹内門跡〉ともいう。寺伝によれば,延暦年間(782‐806)最澄が比叡山に創建し,是算の代に比叡山西塔北谷に移り東尾(とうび)坊と号したのが起源といい,その別院として京都に営まれた。天仁年間(1108‐10)忠尋のとき曼殊院と改め,永久年間(1113‐18)洛北の北山に別院を建立した。忠尋以後,当寺門跡が北野天満宮別当を兼ね(是算以来とする説もある),同社を管轄して明治に至った。

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大辞林 第三版の解説

まんしゅいん【曼殊院】

〔「まんじゅいん」とも〕
京都市左京区一乗寺竹内町にある天台宗の寺。北野神社別当寺。延暦年間(782~806)最澄が比叡山上に草創。1656年に現地に移転。枯山水式の書院庭園とともに境内全域が名勝に指定されている。寺宝に黄不動尊像など。竹内門跡。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

曼殊院
まんしゅいん

京都市左京区一乗寺竹ノ内町にある天台宗門跡(もんぜき)寺。竹内(たけのうち)門跡ともいう。本尊は阿弥陀如来(あみだにょらい)。最澄(さいちょう)が比叡山(ひえいざん)に建立し阿弥陀仏を安置したのを始まりとするが、寺名不明。のち是算(ぜさん)が西塔(さいとう)に移し東尾坊(とうびぼう)と称し、947年(天暦1)北野神社創立時に是算が別当(べっとう)となりここに移り、天仁(てんにん)年間(1108~10)尋忠(じんちゅう)のとき曼殊院と改称。のち北山に移り金閣寺建立のため禁裏付近に移転、文明(ぶんめい)年間(1469~87)慈運法親王(じうんほっしんのう)が入寺して門跡寺となった。1656年(明暦2)良尚法親王が現地に再建、大書院(おおしょいん)(本堂)、小(こ)書院、庫裡(くり)などが建つ。小堀遠州好みといわれる八窓席(はっそうせき)の茶室(国重要文化財)や枯山水の庭園(国名勝)は名高い。寺宝には、園城寺(おんじょうじ)の黄不動を模した「絹本着色不動明王像」、平安時代の『古今和歌集』(ともに国宝)、後奈良(ごなら)天皇宸筆(しんぴつ)の紺紙金泥般若心経(はんにゃしんぎょう)、花園(はなぞの)天皇宸翰(しんかん)御消息(ごしょうそく)、後土御門(ごつちみかど)・後柏原(ごかしわばら)両天皇御詠草(御歌巻物)、玄関障壁画『竹虎図』、池坊(いけのぼう)専好立花図、論語総略(以上、国重要文化財)などのほか、仏教典籍、古文書類も多い。[塩入良道]
『『古寺巡礼 京都22 曼殊院』(1978・淡交社)』

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