楓(漢字)

普及版 字通 「楓(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 13画

[字音] フウ
[字訓]かつら・かえで

[説文解字]

[字形] 形声
声符は風(ふう)。〔説文〕六上に「楓木なり」(段注本)とあり、厚葉弱枝にしてよく風に動き、葉ずれの音がする木であるという。北方の楓と南方の楓とまた異なり、南方の楓の実は栗房に似て、これを焚(や)けば香気を発する木とされるから、わが国のかえでとは異なる木である。

[訓義]
1. おかつら、からかえで。
2. かえで。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕楓 香樹なり、加豆良(かつら) 〔和名抄〕楓 乎加豆良(をかつら)/冠木 楊氏語抄に云ふ、冠木、加倍天乃岐(かへでのき)。辨色立に云ふ、頭樹、加比提乃岐(かひるでのき) 〔名義抄〕楓 カツラ・ヲカツラ 〔立〕楓 カツラ・クヒセ・ヲカツラ・ナガシ・タカシ・ヤハラ

[熟語]
楓岸・楓橋・楓江・楓香楓膠・楓子・楓樹楓宸楓陛・楓林
[下接語]
槐楓・岸楓・錦楓・江楓・香楓・宸楓・赤楓・霜楓丹楓・夜楓・老楓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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