普及版 字通 「派(漢字)」の読み・字形・画数・意味
派
常用漢字 9画
(旧字)
9画
[字訓] わかれる・つかわす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(はい)。は水脈の分流する形で、の初文。〔説文〕十一上に「別れたる水なり」とあり、また字条十一下に「水の(なな)めにれ別るるなり。反永に從ふ」とし、永十一下には「水の理(けいり)の長永なるに象るなり」とする。が反永ならば、永は水の合流することをいう字であり、その水勢のさかんなることから、永長の意となる。・永は対待の語である。
[訓義]
1. わかれる、わかれ流れる。
2. わかれつかわす、つかわす。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 美奈万太和加留(みなまたわかる)〔名義抄〕 ミナマタ・ワカル・ワカツ・チマタ 〔字鏡集〕 ワカル・ワタル・ナガル・ミナマタ・チマタ・ワカツ
[語系]
・pheは同声。(脈)mekもその声義を取る字であるが、〔説文〕に字を()に作り、「血理れて、(なな)めに體中に行(めぐ)るなり」(段注本)とみえる。血の体中に流転するをいう。
[熟語]
派員▶・派衍▶・派演▶・派官▶・派遣▶・派出▶・派生▶・派徴▶・派定▶・派兵▶・派別▶・派流▶・派斂▶
[下接語]
一派・右派・海派・学派・九派・巨派・源派・硬派・左派・支派・詩派・析派・泉派・派・宗派・党派・軟派・万派・分派・別派・末派・立派・流派・両派
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報