(読み)ハ

デジタル大辞泉 「派」の意味・読み・例文・類語

は【派】[漢字項目]

[音](慣)
学習漢字]6年
本から分かれる。「派生
分かれ出たもの。枝分かれした仲間集団。「派閥一派学派硬派左派宗派党派流派
一部を分けて行かせる。「派遣派出派兵急派増派特派
[名のり]また

は【派】

一つもとから分かれ出た、流儀傾向態度を同じくするそれぞれの仲間・系統。「党内に新しくを立てる」
接尾語的に用いて、仲間・系統を表す語の下に付き、そのような性格・傾向をもったものの意を表す。「主流」「印象」「たかと鳩
[類語]党派派閥旧派新派分派別派

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精選版 日本国語大辞典 「派」の意味・読み・例文・類語

は【派】

  1. 〘 名詞 〙 流儀や主義思想、態度などを同じくすることによってできたそれぞれの集団・仲間。えだ。流派。また接尾語的に、それらの流れや仲間を表わす語の下に付いて、それが一つのまとまった組織・系統や傾向を持っていることを示すのにも用いる。「個性派
    1. [初出の実例]「あるいは南禅師の一派を称して、黄龍宗と称しきたれりといへども、その派、とほからずあやまりをしるべし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)仏道)

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普及版 字通 「派」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)
9画

[字音]
[字訓] わかれる・つかわす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(はい)。は水脈の分流する形で、の初文。〔説文〕十一上に「別れたる水なり」とあり、また字条十一下に「水の(なな)めにれ別るるなり。反永に從ふ」とし、永十一下には「水の理(けいり)の長永なるに象るなり」とする。が反永ならば、永は水の合流することをいう字であり、その水勢のさかんなることから、永長の意となる。・永は対待の語である。

[訓義]
1. わかれる、わかれ流れる。
2. わかれつかわす、つかわす。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 美奈万太和加留(みなまたわかる)〔名義抄 ミナマタ・ワカル・ワカツ・チマタ 〔字鏡集〕 ワカル・ワタル・ナガル・ミナマタ・チマタ・ワカツ

[語系]
pheは同声。(脈)mekもその声義を取る字であるが、〔説文〕に字を)に作り、「血理れて、(なな)めに體中に行(めぐ)るなり」(段注本)とみえる。血の体中に流転するをいう。

[熟語]
派員・派衍・派演・派官・派遣・派出・派生・派徴・派定・派兵・派別・派流・派斂
[下接語]
一派・右派・海派・学派・九派・巨派・源派・硬派・左派・支派・詩派・析派・泉派・派・宗派・党派・軟派・万派・分派・別派・末派・立派・流派・両派

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