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 ちょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


ちょう

律令制下,主典 (さかん) 以上の官吏が役所に申達する際に用いる文書および役所と寺院関係機関との間で取りかわす文書の様式と規定されていたが,役所と寺院関係との間および上下支配関係の明確でない役所間で多く用いられた。

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デジタル大辞泉の解説

ちょう〔テフ〕【×牒】

文字を書き記す札。簡札。
律令時代公文書の形式の一。主典(さかん)以上の官人が諸司に出すもの。また、所属系統の異なる官庁や機関の間で交わす文書。
文書による通告。また、その文書。
「各兵を出して―を通はす」〈今昔・二五・三〉

ちょう【牒】[漢字項目]

人名用漢字] [音]チョウ(テフ)(漢)
書き付け。書きもの。「牒送移牒通牒度牒符牒

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百科事典マイペディアの解説

牒【ちょう】

律令制下の公文書。官司から官司に準ずる所,または官司でない所に出す文書。日付の下と日付の次行とに文書取扱者の署名があり,書き止めは〈以牒(もってちょうす)〉〈故牒(ことさらにちょうす)〉と記す。
→関連項目古文書

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょう【牒】

文書様式の一つ。(1)公式令では上申文書の一形式として,律令制官人の主典(四等官制四等官)以上の者が諸官司に上申する場合に用いるものとして,牒を定めた。たとえば欠勤するときに届けでる仮文(けもん)もこの様式によった。はじめ高位高官の者でも自筆で書くべきものであったが,804年(延暦23)9月23日の官符によって,四品以上の親王・内親王および三位以上の職事官は家司の書いたものでも認められるようになり,家牒を成立させた。

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大辞林 第三版の解説

ちょう【牒】

文書を書きしるした薄い木の札。簡札。
律令制の公文書の一様式。主典さかん以上の官人から官司に上申する文書。また、寺社など官司でない所と官司との間の文書や直属関係にない官司の間の文書などにも広く用いられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ちょう

古文書の一様式。直接の上下関係にない機関と機関の間で取り交わされる。養老公式令(ようろうくしきりょう)は、〔1〕主典(さかん)以上の官人個々が諸司に差し出す場合、〔2〕僧綱(そうごう)・三綱(さんごう)などの寺院機関と諸司の間で用いる場合、の二つを用法としてあげているが、律令制の文書システムにおいては、牒は傍流の存在であった。しかし、律令制解体期において、蔵人所(くろうどどころ)や検非違使庁(けびいしのちょう)などの令外官司(りょうげのかんし)や貴族の家政機関が活発に「蔵人所牒」「家牒」などを発給し、文書様式としての牒の位置は増大した。このため、中世に入っても牒の利用例は多く、記録所牒、雑訴決断所(ざっそけつだんしょ)牒から、在地の荘園政所(しょうえんまんどころ)の牒まで、さまざまな例が残されている。これは、牒が、官僚制的上下関係の不明瞭(めいりょう)な中世社会に適合的であったためといえよう。[保立道久]

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世界大百科事典内のの言及

【古文書】より

…(c)(ふ)は所管(上級の役所)から被管(下級の役所)に下す公文書であり,(d)(げ)は被管から所管への上申文書である。(e)(い)は対等の役所間に交わされる文書で,(f)(ちよう)は本来は主典以上の役人が役所へ申達する文書であるが,後には役所から役所に準ずる所に出される文書として用いられた。これら公式様文書には,共通するいくつかの特色がみられるが,いずれも発給手続が複雑で,すべて楷書で書かれている。…

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