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特異小惑星 とくいしょうわくせいpeculiar asteroids

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

特異小惑星
とくいしょうわくせい
peculiar asteroids

普通の小惑星と著しく異なった軌道をもつ小惑星。周期の最も長いヒダルゴ,周期のごく短いエロス,離心率の大きいイカルス,アドニス,ヘルメスなどがある。また直径の特に大きなパラスベスタジュノーもこれに含めることがある。

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デジタル大辞泉の解説

とくい‐しょうわくせい〔‐セウワクセイ〕【特異小惑星】

多くの小惑星が含まれる小惑星帯とは異なる軌道をもつ小惑星の総称。軌道長半径が木星軌道より外側にあるケンタウロス族アポロ群アモール群アテン群などの地球近傍小惑星軌道傾斜角が90度以上の逆行小惑星などを指す。また小惑星帯にあっても、セレスパラスベスタなどの直径が特に大きい小惑星を含める場合がある。

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百科事典マイペディアの解説

特異小惑星【とくいしょうわくせい】

小惑星のうち,大部のものとは軌道などの性質が異なるものをいう。比較的大きな直径をもち,誕生時の形態を保っているとみられるもの(パラスジュノーベスタ),大きな軌道半長径と離心率をもち,すい星と類似した軌道をとるもの(ヒダルゴキロン),軌道半長径が小さく離心率が大きいため,近日点が地球の軌道よりも内側にあるもの(イカルスアポロなど)などがある。
→関連項目エロス(天文)

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世界大百科事典 第2版の解説

とくいしょうわくせい【特異小惑星 peculiar asteroid】

無数に存在する小惑星のうち,大部分のものは大きさが100km以下で岩石のように不規則な形をしており,軌道も円形に近く木星と火星の軌道の間に収まっている。しかし中には次にあげるような特異な性質をもっていて,一般のものと区別するために特異小惑星という名で呼ばれているものがある。(1)小惑星番号1番ケレスから4番ベスタまでのように,比較的大きな直径をもち,したがって明るく観測され,形状は一般の惑星と類似の球形をしていて,小惑星が誕生したときのままの形態を保っていると考えられるもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

特異小惑星
とくいしょうわくせい

特別な定義があるわけではないが、一般的でない特徴をもつ小惑星のことをいう。たとえば、(1)その直径がとくに大きな、1番セレス、2番パラス、4番ベスタ、(2)軌道長半径が木星軌道(5.3天文単位)より外側で、離心率や軌道傾斜角の大きな944番ヒダルゴ、軌道長半径が13.7天文単位の2060番チロン、(3)アポロ群小惑星のなかでもとくに地球に近づいた1566番イカルス、(4)同じくアポロ群小惑星433番エロストロヤ群小惑星624番ヘクターのように大きな変光を示す小惑星、(5)532番ヘルクリナのような衛星をもつかもしれない小惑星、(6)ヒルダ群小惑星のように木星の平均運動と尽数(じんすう)関係にある軌道上の小惑星、などがあげられる。[松井孝典]

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世界大百科事典内の特異小惑星の言及

【小惑星】より

…小惑星の大きさとその数について表2に示すような推定がなされている。 このように数の多い小惑星であるから,なかには特別にわれわれの興味を引くような特殊な性質をもつものが含まれており,これらは特異小惑星と呼ばれている。【竹内 端夫】。…

※「特異小惑星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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