(読み)リョウ

デジタル大辞泉 「猟」の意味・読み・例文・類語

りょう【猟〔獵〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]リョウレフ)(呉)(漢) [訓]かる かり
狩りをする。狩り。「猟犬猟師猟銃漁猟禁猟狩猟不猟密猟
さがし求める。あさる。「猟官猟奇渉猟
難読猟人かりゅうど猟男さつお猟矢さつや猟虎らっこ

りょう〔レフ〕【猟】

山野鳥獣を捕らえること。狩猟。かり。また、その獲物。「に行く」「少ない 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「猟」の意味・読み・例文・類語

りょうレフ【猟】

  1. 〘 名詞 〙 野山で、鳥や獣を捕えること。また、その獲物。かり。狩猟。また、海や川などで魚介類をとることにもいう。→りょう(漁)。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「猟の道は獲日も候、不獲日も候」(出典古事談(1212‐15頃)一)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐魏策・文侯〕

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普及版 字通 「猟」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

(旧字)獵
18画

[字音] リョウ(レフ)
[字訓] かり・とらえる・あさる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字は獵に作り、(りよう)声。は獣のたてがみのある形。〔説文〕十上に「放獵するなり。禽(きん)をふなり」とする。狩猟は祭祀のために行われることも多く、〔爾雅、釈天〕に春猟を(しゆう)、夏猟を苗(びよう)、秋猟を(せん)、冬猟を狩というとし、〔白虎通〕にその総名を獵(猟)というとする。古くは「うけひ狩り」などが行われたが、のちには遊猟のことがさかんになり、漢賦以来、そのことを歌うものが多い。

[訓義]
1. かり、かりする。
2. とらえる、あさる、あさりとる。
3. (りよう)と通じ、こえる、とおる、ふむ、ふみこえる、あらそう。
4. 猟猟は、風の音、なびくさま。

[古辞書の訓]
和名抄〕獵師 加利比止(かりひと)〔名義抄〕獵 カリス・アナグル・カル・カサヌ 〔字鏡集〕獵 カサヌ・カリス・カル・アナグル・タバカル・カリ・タハブル

[声系]
〔説文〕に声として獵・臘・など六字を収める。は髪の々(りようりよう)たるさまを形容する語。がその初文で、毛髪々たるさまをいう。

[語系]
獵・liapは同声。踏thap、dyap、躡niapは、みな疾走するときのさまをいう語で動詞、声の字はその形容的な語である。

[熟語]
・猟火猟較猟騎・猟奇・猟期猟戯猟狗猟碣・猟戸・猟師・猟者・猟酒・猟手・猟取・猟書・猟渉・猟場・猟食猟人・猟猟徒・猟馬・猟夫・猟服・猟猟
[下接語]
囲猟・羽猟・観猟・期猟・騎猟・漁猟・禁猟・好猟・行猟・校猟・耕猟・射猟・狩猟・猟・出猟・渉猟・大猟・馳猟・田猟・冬猟・武猟・伏猟・捕猟・放猟・遊猟・夜猟・弋猟

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