長崎県北部、北松浦(まつうら)郡にあった旧町名(生月町(ちょう))。現在は平戸市(ひらどし)西部の生月島を占める地域。旧生月町は1940年(昭和15)町制施行。2005年(平成17)平戸市に合併。中心集落は館浦(たちうら)と壱部浦(いちぶうら)で、前者は古くからの漁村で、後者は1725年(享保10)益富氏(ますとみ)によって捕鯨基地として開かれた漁村である。捕鯨業が衰退したのちは、イワシ巾着(きんちゃく)網の根拠地として繁栄し、昭和30年代イワシ不況以後は、アジ、サバ大型巻網(まきあみ)漁業に転向し、漁場は東シナ海さらに三陸沖に進出し、今日では東シナ海、三陸沖、北海道沖合いをまたにかけて操業している。漁業生産額は、町民所得の60%台を占めた。『延喜式(えんぎしき)』によれば、生属(いきつき)馬牧の置かれた所で、現在は全島、牧牛が盛んである。隠れキリシタンの集落が多く、殉教遺跡も残っている。草スキーの楽しめる山頭(やまがしら)草原、洞門・洞穴のある長瀬鼻や、生月観音がある。1991年(平成3)平戸島と結ぶ生月大橋が完成し、これにより平戸大橋を経て九州本島と陸続きとなった。
[石井泰義]
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…面積16.5km2。1島で北松浦郡生月町をなし,人口8596(1995)。基盤は第三紀層で,その上に玄武岩の溶岩台地がのる。…
※「生月」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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