デジタル大辞泉 「矩」の意味・読み・例文・類語
く【矩】[漢字項目]
1 L字形の定規。さしがね。「縄矩」
2 一定の基準。「規矩」
3 四角。「矩形」
[名のり]かど・ただし・ただす・つね
[難読]




(巨)。
は
の初文で、さしがねの形。〔説文〕五上に
をその正字とし、「或いは木・矢に從ふ。矢なる
は其の中正なり」とする。その矢の部分は、金文では
をもつ人の形に作る。規矩と連用し、規は円を作るぶんまわしをいう字であるが、今は定規のように用いる。
ノリ・スミ 〔字鏡集〕
ノトル・ノリ・マサニ
▶・矩
▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
地球からみて惑星が太陽の東または西に直角方向に見えるときをいう。内惑星である水星と金星は直角に見えることはなく、外惑星に限られる。太陽の東に90度になったときを上矩(じょうく)、西に90度になったときを下矩(かく)という。上矩のころには惑星は日没のころに南中し、また下矩のころには日の出のころ南中するが、これは月の上弦、下弦と同様である。外惑星の太陽に対する位置は、合(ごう)、下矩、衝(しょう)、上矩の順に変化する。
[村山定男]
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…(1)直角定規を兼ねた金属性のものさし。直角をだすための木工用の道具を古く中国では矩(く)といい,帯状の薄い金属板を直角に曲げた形に作ってあり,これに目盛をつけたものであり,かねざし,曲り尺ともいい,矩尺,鉄尺などとも書いた。長短2本の枝から成り,1尺2寸ないし1尺6寸程度の長さの長枝(ちようし)(長手(ながて))とその半分程度の長さの短枝(妻手(つまで))とから成り,幅は5分,厚さは2厘ないし3厘であり,古くは真鍮(しんちゆう)や鋼で,最近はステンレス鋼で作られる。…
※「矩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...