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石清水祭 いわしみずさい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石清水祭
いわしみずさい

京都府八幡市の男山山頂に鎮座する石清水八幡宮で,毎年 9月15日に行なわれている例祭。本来は石清水放生会といい,大分県宇佐市の宇佐神宮で行なわれる放生会にならって,貞観5(863)年に始められたとされる旧暦 8月15日の祭りで,天暦2(948)年に勅使奉幣する勅祭(→勅祭社)となり,賀茂祭葵祭),春日祭とともに三大勅祭と並び称された。文明年間(1469~87)から約 200年の中絶ののちに再興され,その後幾度かの変化を経て,1884年今日の祭日になり,1918年石清水祭が正式名称になった。放生会は,本来捕えた魚や鳥などを放つことで日頃の罪穢れをはらい功徳を積む仏教行事で,僧侶も深く関与する神仏一体の祭りであったが,明治以降は仏教的要素を排除して行なわれている。祭りは 9月15日の午前3時に 3基の鳳輦(ほうれん)が山頂の本殿から出御して,山麓に臨時に設けられた絹屋殿で勅使らの出迎えを受け,そこから御旅所である頓宮(とんぐう)に渡御する。頓宮では,午前5時30分頃から勅使による奉幣や祭文奏上などの神事が行なわれる。この時,古式の神饌として,御飯(おんいい),焼鳥,兎餅(ぶと)などの熟饌(じゅくせん)と呼ばれる調理した神饌と,サケ,ブドウ,ナスなどの生饌(せいせん)と呼ばれる未調理の神饌,それに本来は皇室からのお供えであった供花(きょうか)と呼ばれる四季折々の花と景物のつくりもの 12台が出される。午前8時から境内の放生川で大祓詞(→大祓)を奏上しながら魚や鳥を放つ放生行事と安居橋(あんごばし)での胡蝶の舞があり,舞楽の奉納なども行なわれ,午後8時頃鳳輦が山頂の本殿に戻る。

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世界大百科事典 第2版の解説

いわしみずさい【石清水祭】

京都府八幡市の石清水八幡宮で毎年9月15日に行われる例大祭。賀茂祭(葵(あおい)祭),春日祭とともに三大勅祭の一つ。古くは旧暦8月15日に行われ,明治まで石清水放生会(ほうじようえ)と称した。放生会の起源は《政事要略》によると,720年(養老4),隼人征討のとき隼人を殺した報いとして放生会を奉仕するようにとの宇佐八幡神の託宣により始められたと伝えられる。石清水における放生会は,863年(貞観5)僧安宗により初めて行われ,948年(天暦2)勅祭となる。

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大辞林 第三版の解説

いわしみずまつり【石清水祭】

石清水八幡宮で9月15日に行われる祭り。天慶の乱平定の臨時の祭りを起源とするという。未明に鳳輦ほうれんの渡御があり、奉幣の儀などのほか放生会ほうじようえが行われる。葵祭(賀茂祭)の北祭に対し、南祭と呼ばれた。 [季] 秋。

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