硯(漢字)

普及版 字通 「硯(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 12画

[字音] ケン
[字訓] すずり

[説文解字]

[字形] 形声
声符は見(けん)。〔説文〕九下に「石の滑らかなるものなり」とあり、のち硯墨の硯の字に用いる。もと研磨の(研)を用いたが、のち分用するようになった。

[訓義]
1. なめらかな石。
2. すずり、すずり石、うるおいのある石。
3. 研と通じ、研を用いることがある。

[古辞書の訓]
和名抄〕硯 須美須利(すみすり)〔立〕硯 スズリ・スミスル・トギミガク

[語系]
硯・ngianは同声。〔釈名、釈書契〕に「硯はなり。(す)りて和濡ならしむるなり」とあり、声義同じ。脇付に用いる硯北を、また研北としるすことがある。

[熟語]
硯凹硯瓦・硯海硯蓋硯格硯兄硯耕・硯山・硯室・硯城・硯水・硯席硯蟾硯槽・硯台硯池硯滴硯田硯氷・硯北
[下接語]
瓦硯寒硯几硯・玉硯・朱硯・端硯・鉄硯・陶硯筆硯

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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