社会大衆党(沖縄)(読み)しゃかいたいしゅうとう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会大衆党(沖縄)
しゃかいたいしゅうとう

アメリカ軍占領下の1950年(昭和25)10月31日、沖縄群島知事選挙で当選した平良辰雄(たいらたつお)を委員長とし、その支持者らが中心となって結成された政党。民主的な社会政策の実施、国際正義に基づく新琉球(りゅうきゅう)の建設などを掲げた。党は農民、漁民、中小商工業者ならびに一般勤労者の結合体と定められたが、沖縄政財界の有力者らも加わり、傾向としては中道左派に近い。1951年3月、党大会を開いて、いち早く日本復帰運動を進めることを決議。同年4月には人民党などとともに日本復帰促進期成会を結成、沖縄県祖国復帰協議会(1960年4月結成)に参加するなど、沖縄復帰運動に大きな役割を果たした。1972年の復帰実現後、沖縄各政党の本土への系列化が進むなかで同党は唯一、沖縄県の地方政党として存続。参議院沖縄選挙区選挙や沖縄県知事選挙などでは、社共共闘の触媒役を果たした。その後、社共間の離反に伴って日本共産党との関係は薄れたが、1995年(平成7)9月のアメリカ兵による少女暴行事件を契機に沖縄米軍基地縮小・返還要求の気運が高まるなかで、共産党との共闘関係が復活した。沖縄における大衆集会や選挙での共闘関係の核となる革新的政党として、根強い影響力をもっている。

[藤井 正・五十嵐仁]

『比嘉良彦・原田誠司著『地域新時代を拓く――沖縄社会大衆党論』(1992・八朔社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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