花巻[市](読み)はなまき

百科事典マイペディア 「花巻[市]」の意味・わかりやすい解説

花巻[市]【はなまき】

岩手県中部の市。1954年市制。中部は北上盆地で北上川右岸に市街が発達,東北本線,東北新幹線,東北自動車道が通じ釜石線が分岐するほか,花巻空港がある。開田の以前は花の牧といわれた馬産地で,江戸時代は南部氏の小城下町,奥州街道宿駅であった。米作を主とし,野菜,果樹,花卉(かき)など生産性の高い農業が行われる。工業では大規模な工業団地が造成され,電気機械,精密機械などの工場が立地している。西部山麓に花巻温泉郷をひかえ温泉観光都市として発展。南東部に田瀬ダムがある。宮沢賢治の生地であり,高村光太郎晩年の地でもあって,ゆかり史跡が多い。郷土芸能鹿(しし)踊は有名。2006年1月稗貫郡石鳥谷町,大迫町,和賀郡東和町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。908.39km2。10万1438人(2010)。
→関連項目わんこそば

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