若若しい(読み)ワカワカシイ

デジタル大辞泉 「若若しい」の意味・読み・例文・類語

わかわか‐し・い【若若しい】

[形][文]わかわか・し[シク]
いかにも若く見える。「―・い声」
未熟である。子供じみている。
「私は―・いと云われても、馬鹿気ていると笑われても」〈漱石こゝろ
[派生]わかわかしげ[形動]わかわかしさ[名]
[類語]幼少幼弱幼時幼年若齢若年弱小弱冠年少年若としわか年弱としよわヤング若い幼いいとけなうら若い若やか若やぐ若気ういういしいみずみずしい青臭い溌剌子供らしい青い乳臭い未熟幼稚稚気童心子供っぽい幼心おさなごころ子供心くちばしが黄色い頑是ない子供じみる大人気ない

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精選版 日本国語大辞典 「若若しい」の意味・読み・例文・類語

わかわか‐し・い【若若】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]わかわか〘 形容詞シク活用 〙
  2. たいそう子どもっぽい。おとなげない。若いがゆえに未熟である。子どもらしい。
    1. [初出の実例]「物ぐるほしく、わかわかしき事なし給そ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)
  3. たいそう若い。また、いかにも若く見える。
    1. [初出の実例]「さぶらふ人とても、わかわかしきのみこそ多かれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)藤裏葉)
    2. 「熱い涙は若々しい頬を伝って」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉二〇)

若若しいの派生語

わかわかし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

若若しいの派生語

わかわかし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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