デジタル大辞泉 「荘」の意味・読み・例文・類語
そう【荘〔莊〕】[漢字項目]
〈ソウ〉1 おごそか。いかめしい。「荘厳・荘重」
2 いなかにある家。また、仮のすまい。宿泊所。「山荘・村荘・別荘・旅荘」
3 荘子のこと。「老荘」
〈ショウ〉1 おごそか。おごそかにする。「
2
[名のり]たか・たかし・まさ
〈ソウ〉
〈ショウ〉


に作り、壯(壮)(そう)声。壯に盛大の意がある。〔説文〕一下に「上(しやう)の
(いみな)なり」として、説解を加えていない。後漢の明帝の
。当時荘姓の人は、その
を避けて厳と改め、厳助・厳安のようにいった。金文に字を
(そう)に作り、ときに祝
の器である
(さい)を加える。〔毛公鼎〕に「唯(こ)れ天
(おほ)いに厥(そ)の命を集(な)す」とあり、
は将大の意。また〔
季子白盤(かくきしはくばん)〕に「戎工(軍事)に
武なり」とは、その厳荘なることをいう。宋器の〔
亥鼎(ばがいてい)〕に
公を
公としるしているので
が
と声近く、おそらくその初文とみてよいであろう。
の従う爿(しよう)は、將(将)・壯の爿と同じく、殷器の
(しよう)図象から出て、のち將・壯の字となった。〔説文〕古文の字形は艸に従わず、もと厳荘の意の字であろう。
カザル・ヨソホヒ・チマタ 〔字鏡集〕
ウツクシヒ・ホシキママ・チマタ
・壯・裝(装)tzhiangは同声。おごそかに飾り、壮大を致すことを裝という。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
「そう」とも。庄とも。本来は本宅に対して村里におかれた別荘の意。律令制以前には田荘(たどころ)があったが,これは倉庫などを含む宅とそれに付属した農地を示した。古代には,貴族の別宅や寺院の別荘のほか,東大寺などの官寺が集積した墾田も荘とよばれた。10世紀以降の公田官物などを免除された田,院政期に成立する領域型荘園も荘とよばれたが,その社会構成上の性格は異なる。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
… 地主職は,この例にも見られるようにその土地は相伝・譲与され,また開発領主あるいはその所領の相伝者が,地主としての立場において所領を貴族・大社寺など有勢のものに寄進する場合もあった。1184年(元暦1)5月の後白河院庁下文(案)によれば,越前国河和田荘はもと藤原周子の先祖相伝の私領であったが,待賢門院のはからいで法金剛院に寄進し,その際〈地頭預所職〉は周子が留保して子孫相伝することになったという由来が述べられている。いわゆる寄進地系荘園成立の一例であるが,文中に〈当御庄者,是当預所帯本公験,代々相伝之地主也〉と記され,領家への荘園寄進によってその預所となった本来の領主が,その後も依然として地主と呼ばれていたことが判明する(仁和寺文書)。…
…
【日本】
日本の荘園についての従来の研究は大きく二つの潮流に分かれる。 第1は荘園を私的大土地所有の形態とみて,その内部構造を究明しようとする流れで,近代史学史の主流をなし,中田薫,朝河貫一,牧健二らにより,西欧との比較を通して確立した見方である。…
※「荘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...