華厳寺(中国)(読み)けごんじ

百科事典マイペディアの解説

華厳寺(中国)【けごんじ】

中国,山西(さんせい)省大同(だいどう)にあり,上・下2寺。上華厳寺の仏殿は1062年建造,下華厳寺の薄伽(はっか)経蔵は1038年建造で,現存中国木造遺構中最古のもの。なお同省五台(ごだい)山にあった華厳寺は法蔵の建立にかかり,円仁(えんにん)も訪れたという。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

華厳寺(中国)
けごんじ

中国、山西省にある五台山(ごだいさん)の中心寺院。唐の則天武后(そくてんぶこう)(在位690~705)のとき、六朝(りくちょう)時代以来の大孚霊鷲寺(だいふりょうじゅじ)を改めて大華厳寺としたもので、唐代以前には東西二堂があり、北魏(ほくぎ)時代のおもかげを残していたが、唐代になって殿堂の大増建が行われ、日本の慈覚(じかく)大師円仁(えんにん)が訪問したとき(9世紀中ごろ)には、般若(はんにゃ)院、涅槃(ねはん)院、菩薩(ぼさつ)堂院、庫院(くいん)、善住閣院、閣院など12院が存在した。これらの12院を含む大華厳寺の境内は、五台山(ごだいさん)の菩薩頂(ぼさつちょう)から台懐鎮(たいかいちん)一帯にわたる広大なものであった。唐の中期、華厳宗第五祖澄観(ちょうかん)が文殊(もんじゅ)菩薩を安置する五台山華厳寺に住し、さらに天台宗の志遠(しおん)が天台学を鼓吹したため、華厳寺は仏教史上において一躍有名となったが、しだいに衰亡した。[鎌田茂雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

余震

初めの大きい地震に引き続いて,その震源周辺に起こる規模の小さい地震の総称。大きい地震ほど余震の回数が多く,余震の起こる地域も広い。余震域の長径の長さは,地震断層の長さにほぼ対応している。マグニチュード...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android