蒼茫(読み)ソウボウ

デジタル大辞泉 「蒼茫」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぼう〔サウバウ〕【××茫】

[ト・タル][文][形動タリ]
見渡すかぎり青々として広いさま。「蒼茫たる大海
ほの暗いさま。
「―と暮れかけて来た窓ぎわの」〈里見弴多情仏心
[類語]だだっ広い空漠漠漠広やか広い広大広壮広漠広広広範広闊こうかつ開豁かいかつ茫漠茫茫渺茫びょうぼう茫洋洋洋幅広はばびろワイド広角渺渺びょうびょう豁然かつぜん広域空闊くうかつ浩浩広大無辺無辺無辺際一望千里果てし無い手広い

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精選版 日本国語大辞典 「蒼茫」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぼうサウバウ【蒼茫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )
  2. 見わたす限り青々として広いこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「蒼茫渤海幾千里、五両舟中送一年」(出典経国集(827)一一・春日奉使入渤海客館〈滋野貞主〉)
    2. 「風浩々(かうかう)として不閑、月花星彩蒼茫(サウハウ)たり」(出典:太平記(14C後)二六)
  3. ほの暗いこと。また、そのさま。目のとどく限りうす暗くひろいさま。
    1. [初出の実例]「蒼茫たる霧雨の霽れの初め、寒汀に鷺立てり〈張読〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐楽遊園歌〕

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