開豁(読み)カイカツ

デジタル大辞泉 「開豁」の意味・読み・例文・類語

かい‐かつ〔‐クワツ〕【開×豁】

[形動][文][ナリ]
広々として眺めのよいさま。快闊かいかつ。「開豁田野
心が広く、こせこせしていないさま。快闊。「開豁な人柄」
[類語](1広い広やか広大広壮広闊こうかつ広漠空漠茫漠茫茫渺茫びょうぼう茫洋洋洋だだっ広い幅広はばびろワイド広角広広漠漠渺渺びょうびょう豁然かつぜん広域空闊くうかつ蒼茫浩浩広大無辺無辺無辺際一望千里果てし無い手広い/(2広い寛闊かんかつ寛大寛容寛弘かんこう広量大様おおよう大らかおっとりさりげない何気ないそれとなくそれとなしに何心ない遠回し気軽い何とはなし鷹揚おうよう磊落らいらく闊達豪胆豪放剛毅放胆大胆太っ腹雅量大量悠揚悠然泰然泰然自若綽然しゃくぜん自若悠悠浩然堂堂正正堂堂毅然肝が据わる腹が据わる

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精選版 日本国語大辞典 「開豁」の意味・読み・例文・類語

かい‐かつ‥クヮツ【開豁】

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. ながめの広く開けているさま。ひろびろしたさま。快闊。〔布令字弁(1868‐72)〕〔范成大‐早発周平駅詩〕
    2. 心がひろいさま。こせこせしないさま。快闊。
      1. [初出の実例]「故に一般官吏に比すれば心胸開谿にして、論断公平に」(出典:偽悪醜日本人(1891)〈三宅雪嶺〉偽)
      2. [その他の文献]〔晉書‐劉遐伝〕
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 開き、ひろくすること。また、ゆるやかにすること。
    1. [初出の実例]「一層智識を開豁(カイカツ)重任に可堪」(出典:新聞雑誌‐三七号附録・明治五年(1872)三月)

開豁の補助注記

「忠義水滸伝解‐三六回」に「開豁 罪ヲ赦シクツロゲテヤルコト」とある。

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普及版 字通 「開豁」の読み・字形・画数・意味

【開豁】かいかつ(くわつ)

心が広く大きい。晋・夏侯湛〔東方朔画賛〕夫(そ)れ其の濟開豁、含弘大なる~は、其のを拔きて、方の外にと謂ふべし。

字通「開」の項目を見る

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