開豁(読み)カイカツ

デジタル大辞泉 「開豁」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「開豁」の意味・読み・例文・類語

かい‐かつ‥クヮツ【開豁】

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. ながめの広く開けているさま。ひろびろしたさま。快闊。〔布令字弁(1868‐72)〕〔范成大‐早発周平駅詩〕
    2. 心がひろいさま。こせこせしないさま。快闊。
      1. [初出の実例]「故に一般官吏に比すれば心胸開谿にして、論断公平に」(出典:偽悪醜日本人(1891)〈三宅雪嶺〉偽)
      2. [その他の文献]〔晉書‐劉遐伝〕
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 開き、ひろくすること。また、ゆるやかにすること。
    1. [初出の実例]「一層智識を開豁(カイカツ)重任に可堪」(出典:新聞雑誌‐三七号附録・明治五年(1872)三月)

開豁の補助注記

「忠義水滸伝解‐三六回」に「開豁 罪ヲ赦シクツロゲテヤルコト」とある。

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普及版 字通 「開豁」の読み・字形・画数・意味

【開豁】かいかつ(くわつ)

心が広く大きい。晋・夏侯湛〔東方朔画賛〕夫(そ)れ其の濟開豁、含弘大なる~は、其のを拔きて、方の外にと謂ふべし。

字通「開」の項目を見る

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