豁然(読み)カツゼン

デジタル大辞泉 「豁然」の意味・読み・例文・類語

かつ‐ぜん〔クワツ‐〕【×豁然】

[ト・タル][文][形動タリ]
視野が大きく開けるさま。「豁然として眼下眺望が広がる」
心の迷いや疑いが消えるさま。「豁然として悟る」
[類語](1広やか広い広大広壮広漠広広広範広闊こうかつ開豁かいかつ空漠茫漠茫茫渺茫びょうぼう茫洋洋洋だだっ広い幅広はばびろワイド広角漠漠渺渺びょうびょう広域空闊くうかつ蒼茫浩浩広大無辺無辺無辺際一望千里果てし無い手広い

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精選版 日本国語大辞典 「豁然」の意味・読み・例文・類語

かつ‐ぜんクヮツ‥【豁然・闊然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 景色などが、眼前にぱっとひらけるさま。ひろびろと展開しているさま。
    1. [初出の実例]「入ば則ち豁然として景寛し」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)四)
    2. [その他の文献]〔陶潜‐桃花源記〕
  3. 迷い、疑いなどが突然解けるさま。意識気分などが急にはっきりするさま。急に悟りをひらくさま。
    1. [初出の実例]「年二十余にして〈略〉般若経を講する事、豁然として開悟す」(出典:私聚百因縁集(1257)五)
    2. [その他の文献]〔張説‐岳州西城詩〕

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普及版 字通 「豁然」の読み・字形・画数・意味

【豁然】かつ(くわつ)ぜん

からりと開く。悟る。〔大学章句、伝五〕力を用ふるの久しく、一旦豁然として貫するに至りては、則ち衆物の表裏粗、到らざる無く、吾が心の體大用、らかならざる無し。

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