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蔓脚類 まんきゃくるいbarnacle

翻訳|barnacle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蔓脚類
まんきゃくるい
barnacle

顎脚綱鞘甲亜綱蔓脚下綱 Cirripediaに属する甲殻類総称サンゴや貝殻に穿孔するツボムシ類,十脚甲殻類に寄生するフクロムシ類,海中の岩や大型動物に固着するフジツボ類に大別される。狭義には,フジツボ類だけを蔓脚類と呼ぶ。フジツボ類は柄のあるエボシガイ類(有柄目)と柄のないフジツボ類(無柄目)に分けられる。すべて海産。孵化の幼生ノープリウスは浮遊生活をするが,二枚貝状のキプリスになると海底におり,場所を定めて成体形に変態する。成体はすべて固着あるいは寄生性。固着性の種はその外側に石灰質の殻板を分泌し,体を内部に倒立させた形で納める。胴部の分節は不完全。蔓脚と呼ばれる胸部 6対の付属肢がよく発達する。化石は古生代シルル紀以来出土するが,現生種は約 800種。(→顎脚類節足動物

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世界大百科事典 第2版の解説

まんきゃくるい【蔓脚類】

蔓脚亜綱Cirripediaに属する甲殻類の総称。海産で,成体が固着生活をし,剛毛を密に生じた蔓脚(つる状に変形した胸脚,つるあし)をもち,つるあし類とも呼ぶ。背甲は体と肢を包む外套(がいとう)に変わり,その外面に石灰質の殻板を分泌し,補強されている。第1触角は広い殻底または肉質の柄部の先にあって固着器となる。第2触角はふつう退化し,消失している。前体部は頭胸部に当たり,体の分節は不完全。ちょうど,エビが頭を基盤につけ,逆立して,頭胸部を後方に強くそり返らせたような形をとっている。

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大辞林 第三版の解説

まんきゃくるい【蔓脚類】

節足動物門甲殻綱の一亜綱。すべて海産。幼生は浮遊生活をするが、成体は岩などに固着するか、他の動物に寄生する。多くは雌雄同体。蔓つるのような細長い脚をもつものが多い。エボシガイ・カメノテ・フジツボ・フクロムシなど。ツルアシ類。

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