見出だす(読み)ミイダス

デジタル大辞泉 「見出だす」の意味・読み・例文・類語

み‐いだ・す【見出だす】

[動サ五(四)]
見つけ出す。発見する。「妥協点を―・す」「人材を―・す」
内側から外の方を見る。
「雪の降るを―・して」〈落窪・二〉
目を見はる。
鍼立はりたて目を―・し、何事にむさと泣くまい、と誡しめ」〈咄・醒睡笑・二〉
[類語]発見見つける探し出す探し当てる探り当てるつきとめる探す探る尋ねるあさる探し求める物色する求める探り出す探りを入れる探し物模索捜索渉猟家捜し穿鑿ほじくる粗探し探求探検探査探索検索手探り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見出だす」の意味・読み・例文・類語

み‐いだ・す【見出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. そとの方を見る。内から外を見る。ながめやる。
    1. [初出の実例]「男はた寝られざりければ、外のかたを見いだして臥せるに」(出典:伊勢物語(10C前)六九)
  3. たずね出す。見つけだす。見つける。発見する。
    1. [初出の実例]「此地蔵納めて置き奉りたりけるを思ひいだして、みいだしたりけり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)五)
    2. 「実地に就いて其の社会の必要を見(ミイダ)す様に」(出典花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉上)
  4. 眼をむき出して見る。怒り、または驚きで目をみはる。
    1. [初出の実例]「いかりて見ばやと思ひて、持ちたる扇をさっとひらき、大きに目を見いだし」(出典:曾我物語(南北朝頃)七)

見出だすの語誌

中古では、屋内から外を見る時や、狭い場所から広い場所を見る場合などに見やる意で用いられ、見つける、発見するという意では「見出づ」が用いられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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