言種・言草(読み)いいぐさ

精選版 日本国語大辞典 「言種・言草」の意味・読み・例文・類語

いい‐ぐさ いひ‥【言種・言草】

〘名〙
① 口に出す言葉や事柄。また、ものの言い方。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)七「ままよ源太におれがならふ。そのかはり、いひぐさは出たらめにやるがいいか」
人情本・英対暖語(1838)初「何だか言葉(イヒグサ)がまだほんとうに出来ねへのう」
② 話題の材料。話の種。語りぐさ。
③ 言いがかりの文句。また、苦情
洒落本・狐竇這入(1802)四「そりゃあほんのいいぐさでざんしゃう」
④ 言い抜けのための口実。いいわけ。
浮世草子傾城禁短気(1711)三「いひかけた時手をよく外すいひ草に」
⑤ つねづね口にすることば。くちぐせ。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三「弁じますなんか講釈師の言ひ草だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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