デジタル大辞泉
「跋」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ばつ【跋・末】
- 〘 名詞 〙
- [ 一 ] ( 跋 ) 著書や書画のおわりに書きしるす文章。あとがき。跋文。
- [初出の実例]「三人大に笑ふ図に、跋をかくぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
- [ 二 ] ( 末 ) 物事の結末。むすび。→ばつ。
- [初出の実例]「ばつは何様お付け被成(なさ)る積りです」(出典:人情本・春色玉襷(1856‐57頃)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「跋」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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跋 (ばつ)
書物や書画の終りに,その来歴や編著の感想・次第などを書き記す短文。あとがき。跋文,後跋(こうばつ),後序ともいう。そのほか後世につけ加えたりしたものもまとめて奥書(おくがき)という。それに対して,書物の巻頭にはしばしば序文(序,はしがきともいう)が付けられ,編著の経緯・次第のほか,その目的,謝辞などが記される。序文は書写・伝来の過程で省略されたり,はじめからなかったりするが,跋文や刊記(木記(もつき))はおおむね伝存している。
→奥書
執筆者:竹上 深
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の跋の言及
【序】より
…しかし,ある書物に後人が序を書くときは,前に置くのがふつうで,《詩経》(毛詩)の大序([詩大序])や《尚書》の孔安国(偽作)序がそれである。自序ものちには,前に置かれるようになり,末尾のものは,〈後序〉とか〈跋〉と呼ばれるようになった。作品の序は,その作品の制作由来を記すもので,前に置く。…
【題跋】より
…中国の文体の名称。明の徐師曾の《文体明弁》は題跋を,清の姚鼐(ようだい)の《古文辞類纂》は序跋類を立てている。題は書物の巻頭や書画の余白に書く短文であり,多くはその書物,書画に対する意見,感想などが述べられる。…
※「跋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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