踏み躙る(読み)フミニジル

デジタル大辞泉 「踏み躙る」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐にじ・る【踏み×躙る】

[動ラ五(四)]
踏んでめちゃめちゃにつぶす。踏み荒らす。「花壇を―・る」
人の立場や考えを無視したり、体面・名誉などを傷つけたりする。「人の好意を―・る」
[類語](1踏み荒らす踏みしだく蹂躙踏む踏みつける踏まえる踏ん張る踏み締める踏ん付ける踏み抜く踏み潰す/(2辱めるおとしめる嘲る見下す見くびる侮る見下げる卑しめる蔑む嘗める虚仮こけにする馬鹿にする泥を塗る愚弄翻弄嘲弄軽蔑軽侮自嘲侮蔑侮辱陵辱蔑視

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「踏み躙る」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐にじ・る【踏躙】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 踏みつけて強くすり動かす。踏みしだく。踏みあらす。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「足にてふみにしりて」(出典:米沢本沙石集(1283)一〇末)
  3. 人の体面、面目などをつぶす。相手の立場や考えなどを無視したような態度をとる。
    1. [初出の実例]「或貴重のものを蹂躙(フミニヂ)らるる心地」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android