辱める(読み)ハズカシメル

デジタル大辞泉 「辱める」の意味・読み・例文・類語

はずかし・める〔はづかしめる〕【辱める】

[動マ下一][文]はづかし・む[マ下二]
恥をかかせる。恥辱を与える。「満座の中で―・められた」
地位や名誉などを傷つける。けがす。また、自分の力量以上の地位や役職につく。「母校の名を―・める」
女性を犯す。凌辱する。「暴漢に―・められる」
[類語](1)(2踏みにじるおとしめる嘲る見下す見くびる侮る見下げる卑しめる蔑む嘗める虚仮こけにする馬鹿にする泥を塗る愚弄翻弄嘲弄軽蔑軽侮自嘲侮蔑侮辱陵辱蔑視/(3強姦暴行婦女暴行レイプ輪姦凌辱強淫強制猥褻手込め姦する犯すけが

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「辱める」の意味・読み・例文・類語

はずかし‐・めるはづかし‥【辱める】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]はづかし・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 恥をかかせる。恥辱を与える。侮辱する。また、非難する。たしなめる。
    1. [初出の実例]「馬子宿禰と従ひて行(おこな)へる法の侶(ひととも)とを訶責(せめ)て、毀(やぶ)り辱(ハツカシムル)心を生さ令む」(出典日本書紀(720)敏達一四年三月(前田本訓))
    2. 「亡き親のおもてをふせ、影をはづかしむるたぐひ多くきこゆる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
  3. 名誉、地位などを傷つける。自分の力量以上の地位・役職につく。けがす。
  4. 女の貞操をけがす。凌辱(りょうじょく)する。女を犯す。
    1. [初出の実例]「ある女子党員が、同志であったはずの何人かの学生党員たちによって〈略〉もてあそばれ、辱しめられた」(出典:されどわれらが日々(1963)〈柴田翔〉第六の章)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android