遣り出す(読み)ヤリダス

デジタル大辞泉 「遣り出す」の意味・読み・例文・類語

やり‐だ・す【遣り出す】

[動サ五(四)]
しはじめる。しだす。「試験勉強を―・す」
牛車ぎっしゃなどを出して進ませる。
「車―・せ牛飼よ」〈幸若・入鹿〉
[類語](1始めるしだす掛かる取り掛かるしかかるしかける開始する着手する幕開き開幕始まる踏み出すスタート出出し立ち上がり手始め皮切り口切り封切り起動始動発動幕がふたく・蓋を開けるしょ・ちょ端を発する口火を切る火蓋を切る幕を切って落とす狼煙のろしを上げる手を付ける御輿みこしを上げる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遣り出す」の意味・読み・例文・類語

やり‐だ・す【遣出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 牛車などを進め出す。おし出す。やりいだす。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. ある動作をしはじめる。行ないだす。やりいだす。
    1. [初出の実例]「ある時不図やり出してから今日迄」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android