デジタル大辞泉 「手を付ける」の意味・読み・例文・類語 手てを付つ・ける 1 着手する。仕事などを始める。「行政改革に―・ける」2 使い始める。また特に、使い込む。「定期預金に―・ける」「公金に―・ける」3 料理などを消費する。「刺身に―・ける」4 目下の女性などと関係をもつ。[類語]着手・手を染める・始める・しだす・やりだす・掛かる・取り掛かる・しかかる・しかける・開始する・幕開き・開幕・始まる・踏み出す・スタート・出出し・立ち上がり・手始め・皮切り・口切り・封切り・起動・始動・発動・幕が開あく・蓋ふたが開あく・蓋を開ける・緒しょ・ちょに就つく・端を発する・口火を切る・火蓋を切る・幕を切って落とす・狼煙のろしを上げる・御輿みこしを上げる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「手を付ける」の意味・読み・例文・類語 て【手】 を 付(つ)ける ① ある事をしはじめる。着手する。また、かかわり合う。関係する。[初出の実例]「世話に手をつけぬと云は碁からのことなり」(出典:玉塵抄(1563)四五)「葉山は余りの様子に手(テ)を着(ツ)けかねて」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)② 立場が下の女などと関係を結ぶ。[初出の実例]「手を附る時も手を切る時も金」(出典:雑俳・柳多留‐三二(1805))③ 公金もしくは他人の金を着服する。使いこむ。[初出の実例]「公債証書ももってゐるけれど。姉さんが少しも手をつけんとサ」(出典:藪の鶯(1888)〈三宅花圃〉四)④ 歌詞に曲節をつける。[初出の実例]「ありゃアたしか太考がつくって錦屋惣三が手をつけてよしはらででエぶはやったっけ」(出典:洒落本・五臓眼(1789‐1801)一)⑤ 料理などを食べ始める。[初出の実例]「『お土産を開けようかしら。貴方食べたくない?』『折角買って来たのに手を付けちゃ悪いぢゃないか』」(出典:微光(1910)〈正宗白鳥〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例