蓋を開ける(読み)フタヲアケル

デジタル大辞泉 「蓋を開ける」の意味・読み・例文・類語

ふた・ける

物事を始める。また、物事の実情結果などを見る。「効果のほどは―・けてみなければわからない」
劇場などが開場する。特に、芝居で、その日の狂言を始めるのにいう。
[類語]始まる開始する幕開き開幕始めるしだすやりだす掛かる取り掛かるしかかるしかける着手する踏み出すスタート出出し立ち上がり手始め皮切り口切り封切り起動始動発動幕がふたく・しょ・ちょ端を発する口火を切る火蓋を切る幕を切って落とす狼煙のろしを上げる手を付ける御輿みこしを上げる

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精選版 日本国語大辞典 「蓋を開ける」の意味・読み・例文・類語

ふた【蓋】 を 開(あ)ける

  1. 事の実情や結果などを見る。また、事を始める。
    1. [初出の実例]「それがいざフタをあけてみると、〈略〉借家を買いとったのがたたって、ほとんど残らず」(出典:冷え物(1975)〈小田実〉)
  2. 劇場などで、興行を始める。初日をあける。幕をあける。
    1. [初出の実例]「初日までには二度三度蓋(フタ)さへあければ大丈夫」(出典滑稽本・役者妙々後の正夢(1833)上)
  3. 取引所で、立会を停止したり、休止していた市場を再開したりする。
    1. [初出の実例]「この相場はふたを開(ア)けさへすればまた崩落(から)でさ」(出典:金(1926)〈宮嶋資夫〉六)

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