火蓋を切る(読み)ひぶたをきる

精選版 日本国語大辞典 「火蓋を切る」の意味・読み・例文・類語

ひぶた【火蓋】 を 切(き)

火縄銃火蓋を開いて点火用意をする。また、発砲する。
浮世草子西鶴織留(1694)二「火蓋を切ば、あはれや二疋ともに落けるを」
物事に着手する。行動を開始する。
人情本・恩愛二葉草(1834)二「結句思ひの種子が島、火蓋を切って咄した上は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「火蓋を切る」の意味・読み・例文・類語

火蓋ひぶた・る

火蓋1を開いて点火の準備をする。転じて、戦い競争を開始する。「選挙戦の―・る」
[補説]「幕を切って落とす」との混同で、「火蓋を切って落とす」とするのは誤り。
[類語]開始幕開き開幕始まる始めるしだすやりだす掛かる取り掛かるしかかるしかける着手する踏み出すスタート出出し立ち上がり手始め皮切り口切り封切り起動始動発動幕がふたく・蓋を開けるしょ・ちょ端を発する口火を切る幕を切って落とす狼煙のろしを上げる手を付ける御輿みこしを上げる

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