遣り手(読み)ヤリテ

デジタル大辞泉 「遣り手」の意味・読み・例文・類語

やり‐て【遣り手】

物事をする人。物事を行う人。「危険な仕事なので遣り手がない」
物を与える人。物をくれる人。「遣り手がいても、もらい手がない」
腕前のある人。敏腕家。「業界きっての遣り手
遊郭で客と遊女との取り持ちや、遊女の監督をする年配の女。花車かしゃ香車きょうしゃ。やり。遣り手ばば
近世末期に流行した女性の髪形。やりてむすび。
船をつなぐ綱。もやいづな。
牛を使う人。牛車ぎっしゃを動かす人。
牛飼は、平家内大臣のわらはを取りてつかひければ、高名の―なり」〈盛衰記・三三〉
[類語](3利け者業師仕事師プロ専門家スペシャリスト玄人くろうと本職エキスパートゼネラリストセミプロプロフェッショナルたくみ名人達人達者名手巨星巨匠名匠名工大家たいか権威腕利き腕達者第一人者敏腕素人しろうと離れ玄人くろうとはだし神業かみわざベテランオーソリティーソムリエスキルドワーカーマイスタープロパー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「遣り手」の意味・わかりやすい解説

遣り手
やりて

遊女や禿(かむろ)を監督しつつ身辺世話をする女。遣り手婆(ばば)ともいう。監督しやすいように遊女屋の二階の上り口に遣り手部屋があるので「二階のおばさん」ともよばれた。遊女の素行・勤務状況をつねに監視し、遊興費や遊女の貸借勘定を取り扱った。遊女屋・客・遊女の三者間を巧みに切り回す独特の才能が必要で、古参新造など遊廓(ゆうかく)生活者の中年女がつとめた。固定給は少なく、祝儀収入に頼ることが多かった。

[原島陽一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android