( 1 )「随・守貞漫稿‐四」によれば、土木の雑務を生業とする雇われ人足を指す、江戸での名称で、「鳶(とび)」ともいわれていたと記されている。京坂での「手伝人足(てつだいにんそく)」と同じであるとも記されている。
( 2 )町抱えまたは店抱えという形態で日当を貰っていたが、武家に雇われることもあり、その場合には、「手間(てま)」と呼ばれた。土木業の他に、火消しも兼ねていたが、次第に火消しの方に重点が置かれるようになっていった。
( 3 )近代に入ると、「消防夫」という名称に取って代わられ、特に明治三九年(一九〇六)に消防署が設置されたことにより、火消しの意味での使用は減少した。そのため「仕事師」は土木業に従事する労働者の意味が再び強くなり、事業の計画や経営の上手な人を指す②の用法も新たに生じた。
…建築や土木作業で足場の組立てなど雑務を行う者。鳶職,鳶の者,鳶人足,仕事師ともいう。トビという職名は,彼らが鳶口または鳶と称する樫棒の先に鋼鉄製の鉤(かぎ)をつけた道具を携行することに由来する。…
※「仕事師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...