(読み)ボウ

デジタル大辞泉 「防」の意味・読み・例文・類語

ぼう【防】[漢字項目]

[音]ボウバウ)(呉) [訓]ふせぐ つつみ
学習漢字]5年
ふせぐ。くいとめる。「防衛防寒防御防止防戦防毒防犯防備警防攻防消防予防
侵入をおさえるための備え。「海防国防辺防
水があふれるのをくいとめる土手。「堤防
周防すおう国。「防州防長
[名のり]ふせ
難読防人さきもり周防すおう

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精選版 日本国語大辞典 「防」の意味・読み・例文・類語

ぼうバウ【防】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、辺境の軍事施設。大宰府周辺の外敵侵入に備えた施設。そこに配置された兵士は防人といわれる。
    1. [初出の実例]「凡兵士上番者。向京一年。向防三年。不行程」(出典令義解(718)軍防)

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普及版 字通 「防」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

(異体字)
10画

[字音] ボウ(バウ)
[字訓] つつみ・ふせぐ・まもる

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は方(ほう)。方は架屍の象、境界の呪鎮とする祭梟(さいきよう)(首祭)を示す。(ふ)はの陟する梯であるから、防とは域を呪鎭によって守するである。〔十四下に「(てい)(堤)なり」とし、〔禮、地官、稻人〕に「防を以て水を止む」とあって、池をいう。〔〕重の字はに作り、下に土を加える。土はであろう。次条に「なり」とあり、〔爾雅、釈宮〕に「中の路、之れをと謂ふ」とあり、唐ともいう。〔逸周書、作解〕の大明堂の制に唐の名がみえ、聖域の施設に名づける。〔説文〕のいう唐の意であろう。あるいはお土居(どい)のようなもので、都城(都)はをめぐらし、呪符の書を埋めたお土居である。

[訓義]
1. つつみ、聖所にめぐらしたつつみ、お土居。
2. ふせぐ、まもる。
3. ささえる、そなえる。
4. しきり、かき、おおい、ついたて。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕防 フセグ・サマタグ・イケ・フサグ・カタハラ・カル・マコト・マホル・イタハシ 〔字鏡集〕防 フサグ・マホル・イタハル・カタハラ・マコト・カル・ツツミ・イマシム・サハル・イケ

[熟語]
防遏・防翳・防衛防疫防隔防姦防閑防扞・防救・防拒防禦・防禁防検・防嫌・防護・防口・防塞・防察・防止防伺・防守・防身・防慎・防水・防制・防絶・防・防頭・防範・防備・防微・防表・防夫・防弁防抑・防欲・防慮・防露
[下接語]
遏防・海防・捍防・関防・禁防・警防・検防・厳防・国防・砂防・猜防・周防・消防・水防・川防・堤防・防・屯防・範防・備防・辺防・法防・予防・雍防

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