(読み)ツラ

デジタル大辞泉の解説

つら【×蔓】

つる(蔓)古名
「定めなくなるなる瓜の―見ても立ちやよりこむこまのすき者」〈拾遺・雑下〉

つる【×蔓】

植物の茎で、それ自体では立たず、長く伸びて他の物に巻きついたりよじ登ったりするもの。また、ブドウなどの巻きひげ。
眼鏡の耳にかける部分。
てがかり。てづる。
「なにか金の―を見つけたのかと」〈石川淳・普賢〉

まん【蔓】[漢字項目]

人名用漢字] [音]マン(呉) [訓]つる
のびて絡みつく草。つる草。「蔓生
はびこる。「蔓延(まんえん)
[難読]蔓延(はびこ)る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

つら【蔓】

「つる(蔓)」の古形。 「まろき木に-つけし所所あるものをゆびさして/折たく柴の記」

つる【蔓】

植物の茎の一形。一般に細長く強靭で、木化したものでも柔軟であるが、自身では直立できない。 「朝顔の-」 → つる植物
手がかり。つて。また、かねづる。手づる。 「出世の-」 「まさかの時のいい-だ/歌舞伎・青砥稿」
眼鏡の耳にかける部分。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

つら【蔓】

〘名〙 「つる(蔓)」の古語。つる草。
※古事記(712)中・歌謡「なづきの 田の稲幹(いながら)に 稲幹に 這(は)ひ廻(もとほ)ろふ 薢(ところ)豆良(ヅラ)

つる【蔓】

〘名〙
植物の茎で、細く直立せず、地面をはうか、または他の物にまきついたり、巻きひげなどで付着するものの総称。
※新撰六帖(1244頃)六「みさびまじるひしのうきつるとにかくにみだれて夏の池さびにけり〈藤原信実〉」
② (「鉉」とも) 鉱脈。
※梅津政景日記‐慶長一七年(1612)三月一〇日「間歩よりつるぬすみ候大工籠者致候」
③ 金銭を手に入れる手段や手がかり。金銭を出してくれる人。かねづる。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)何鞠「栄螺のからは野辺農すて菴〈西鶴〉 かねのつる光もとめて暮の月〈西六〉」
④ 入牢者が虐待を免れるために、ひそかに牢内へ持参し牢名主などに贈る金。つるがね。
歌舞伎・四千両小判梅葉(1885)大切「蔓(ツル)は元より、見舞物で中も富貴だ」
⑤ たよりにしてすがる手がかり。つて。てづる。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉猟官「自分も出世の蔓(ツル)を捜したら宜(よ)ささうなものだのに」
⑥ めがねの、耳にかける部分。
※太政官(1915)〈上司小剣〉四「蔓の折れたのを紙捻で繋いだ眼鏡を外して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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