ぐる(読み)グル

デジタル大辞泉 「ぐる」の意味・読み・例文・類語

ぐる

示し合わせて悪事を企てる仲間。共謀者。一味。「ぐるになって人をだます」
[類語]結託馴れ合い八百長共犯策応野合気脈を通じる腹を合わす徒党を組む

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精選版 日本国語大辞典 「ぐる」の意味・読み・例文・類語

ぐる

〘名〙
① しめし合わせてたくらみをなす仲間。共謀者。一味。多く、悪事をたくらむ仲間をさしていう。
浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上「目代(めしろ)になる此の乳母(うば)はぐる也」
② (からだにぐるりと巻く物の意から) 帯(おび)異称江戸時代、人形浄瑠璃社会の隠語として使われたものが広まった語。
洒落本辰巳婦言(1798)四つ明の部「ぐる(帯)を取って真裸もいい」
※俳諧・雑談集(1692)下「神鳴のならざる年ははしゐして〈遠水行水の後くるにゆふ髪〈岩翁〉」

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