包丁・庖丁(読み)ほうちょう

精選版 日本国語大辞典 「包丁・庖丁」の意味・読み・例文・類語

ほう‐ちょう ハウチャウ【包丁・庖丁】

〘名〙
① (庖(くりや)の丁(よぼろ)の意) 食事を調理する人。料理人。料理役。包丁師。包丁人。
経国集(827)一四・彘肩〈仲雄王〉「彘肩肉、赤凝脂、白登俎、更待庖丁」 〔荘子‐養生主〕
② (━する) 料理すること。料理。割烹(かっぽう)
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「この鯉は生きたるやうなる物かな。ほとほとはうちゃう望まむとぞ思へる」
③ 料理のうでまえ。包丁を使うわざ。
徒然草(1331頃)二三一「皆人別当入道の庖丁を見ばやと思へども」
④ (「ほうちょうがたな(包丁刀)」の略) 料理に使用する刃物総称刺身包丁出刃包丁、薄刃など。包刀。
※蜷川文書‐八集・永正一七年(1520)三月八日「銚子、ひさけ、なへ、かなわ、包丁、菜刀等事可家具

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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