結晶系の一つ。単位格子の格子定数にはa≠b≠c,α=γ=90゜,β≠90゜(主軸がb軸のとき)あるいはα=β=90゜,γ≠90゜(主軸がc軸のとき)の関係がある。晶族(点群)2(C2),m(Cs),2/m(C2h)がこれに属し、それぞれに3、4、6種、合計13種の可能な空間群がある。対称要素としては、2回回転軸または2回螺旋(らせん)軸となる主軸、あるいは主軸方向と直交する鏡映面または映進面が最小限存在し、それらの可能な組合せによって13種の空間群が定まる。
鉱物全体のうち、もっとも多い結晶系で30%を超える。三斜晶系に次いで対称の低い晶系で、単純組成のもので単斜晶系に属するものは少なく、元素鉱物でこれに該当するものはβ硫黄(ベータいおう)、γ(ガンマ)硫黄の2種のみである。
[岩本振武 2015年7月21日]
結晶系の一種.単純単斜格子または底心単斜格子で単位格子が記述されるものの総称.結晶の点群の対称の要素としてはただ1個の2回回転軸または2回回反軸(鏡映面)のいずれか,または2回回転軸とそれに直交する鏡映面をもつものである.2回軸をb軸とする場合にはa ≠ b ≠ c,α = γ = 90°,β ≠ 90°,2回軸をc軸にとると,a ≠ b ≠ c,α = β = 90°γ ≠ 90°である.[別用語参照]ブラベ格子
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
monoclinic system ,oblique system
7結晶系の一つ。3本の結晶軸の軸角α,β,γのうち一つだけが直角でないもの。従来は直角でない値をβにとる記載が行われてきたが,他の晶系との記載法の統一から,次数2の要素すなわち二回回転軸を主軸(c軸)にとりγを鈍角にする記載法も併用される。三つの晶族が属し,完面像晶族の一般面における同価面数は4。
執筆者:高野 幸雄
参照項目:結晶系
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