


 
(さい)+
(えん)の省+
(ゆう)(手)。〔説文〕一上に「人を治むる
なり」とし、「一に從ひ、
に從ふ。
は亦聲なり」とするが、一は旗竿につけた
(ながし)の形。祝
を収める器(
)を木に著け、
を加え、それを手でもつ形。その
をつけない形は
(史)。卜辞に、
を内祭の意に用いる。
をつけ、遠く使して祀るを
(使)といい、その人を
という。外祭には大祭が多く、大祭を大事という。事の初形は、
と同じ。のち遠く祀ることは祭政の方法であったので、吏治の意となる。〔書、胤征〕に「天
に
あるは、猛火よりも烈し」の語がある。
立〕
 ツカサゴト・シルス 〔字鏡集〕
 マツリゴト・ツカヒ・ワリ
声として
など二字を収める。古くは
・
・事は同じ字形であり、金文には
を
・事の意に用いる。
・理li
は同声。理は玉理、その文理を、おさめてあらわすことをいう。
・
・
・事は字形上一系に属する字で、
shi
、事・士・仕dzhi
は一の語系をなしている。
吏・下吏・苛吏・猾吏・奸吏・官吏・宦吏・姦吏・悍吏・監吏・騎吏・軍吏・計吏・警吏・賢吏・工吏・公吏・狡吏・候吏・豪吏・酷吏・獄吏・佐吏・主吏・守吏・純吏・循吏・胥吏・小吏・人吏・世吏・俗吏・属吏・濁吏・達吏・貪吏・治吏・長吏・天吏・能吏・幕吏・百吏・文吏・嬖吏・辺吏・捕吏・法吏・邏吏・嬾吏・良吏・僚吏・廉吏・老吏・郎吏出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…官僚制ということばは多義的で,能率的な組織をさすこともあれば逆に組織の非能率をさすこともあり,また専門官吏による行政をさすこともあればこれら専門官吏が権力を掌握している状態をさすこともある。これは官僚制現象自体の動的な性格,構造によるもので,この点を理解すればその意味を整合的に説明することも困難ではない。…
…〈胥〉とは《周礼(しゆらい)》では庶人が官司に出て使役される者をいう。また中国では時代がさかのぼるほど官と吏の溝は小さかったが,秦・漢以降,〈刀筆の吏〉といった言葉があるように,しだいに吏は庶民が,官は選良がつくという傾向が生じた。魏・晋以後九品官人法が行われると,九品以内に入る者は官,それ以外は吏という観念ができあがり,庶民が到達しうる地位は令史どまりとなり,それが胥吏の代名詞として定着した。…
※「吏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...