紅一点(読み)コウイッテン

デジタル大辞泉 「紅一点」の意味・読み・例文・類語

こう‐いってん【紅一点】

王安石「詠柘榴」の「万緑叢中そうちゅう紅一点」から。一面の緑の中に一輪紅色の花が咲いている意》
多くのものの中で、ただ一つ異彩を放つもの。
「殊に目に立つ―は金釦鈕きんボタン制服」〈魯庵社会百面相
多くの男性の中にただ一人いる女性
[類語]一人独りぼっち孤独身ひとつ単独単身孤立人っ子一人一人天下孤高

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精選版 日本国語大辞典 「紅一点」の意味・読み・例文・類語

こう‐いってん【紅一点】

  1. 〘 名詞 〙 ( 王安石の「詠柘榴詩」の「万緑叢中紅一点、動人春色不多」による。一面の緑の中の一輪の紅色の花の意から )
  2. 多くの同じような物の中で、一つだけ異彩をはなつもの。
    1. [初出の実例]「殊に目に立つ紅一点は金釦鈕(きんぼたん)の制服である」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵鉄道国有)
  3. 多数の男の中の、ただ一人の女。
    1. [初出の実例]「紅一点、柳橋の小梅と云ふ芸者が、いつともなく押しかけ女房で入り浸つてゐた」(出典:不二(1942)〈日笠有二〉三島守一郎氏)

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故事成語を知る辞典 「紅一点」の解説

紅一点

多くの同じようなものの中で、一つだけ目立っているもののたとえ。特に、多数の男性の中にいる、ただ一人の女性。

[使用例] 男の方もいらしてましたが、お帰りになって、あなたが紅一点[川端康成千羽鶴|1949~51]

[由来] 一一世紀の中国、北宋王朝の時代の文人おうあんせきの「柘榴ざくろむ」という詩の一句、「ばんりょくそうちゅう紅一点(一面の緑の葉の中に、紅色のザクロの花が一つだけ、咲いている)」から。ただし、この詩は、「書言故事」という書物に引用されていますが、王安石の詩文集には見当たらず、別人の作とする説もあります。

〔異形〕万緑叢中紅一点。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「紅一点」の解説

こういってん【紅一点】

山形日本酒蔵元は「長谷川平内酒造店」。所在地は東置賜郡高畠町夏茂。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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